<仙台高専広瀬アドベントカレンダー>enPiTに参加して
このエントリについて
このエントリは仙台高専広瀬有志 advent calendar 23日目の記事です。
目次
- そもそもenPiTとは
- 受講したやつはどんなものか
- 講座の一連の流れ
- 一人振り返り
- 感想
1.そもそもenPiTとは
そもそもenPiTってなんだよって話だと思うのでまずはそこからかいつまんで説明します。 まずは公式サイトの説明を引っ張ってきてみましょう。
高度IT人材を育成する産学協働の実践教育ネットワーク 「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」は、 4分野における高度IT人材の育成を目指しています。 大学・企業界の協力体制のもとで推進されるリアリティの高い講義や演習など、 特色あるプログラムを通じて実社会においてイノベーションを 起こすことができる人材を輩出します。
http://www.enpit.jp サイトとかを見た上で受講する前に持ったイメージ(というか認識)は"かなりガチになって専門の勉強するチャンス"でした。 このenPiTは以下の4つの分野に分かれています。
- AI,Big Data(AI,ビッグデータ)
- Security(セキュリティ)
- Emb(組み込み)
- BizSysD(ビジネスシステムデザイン)
それぞれの分野について全国各地にある大学で開催されているものになっています。 BizSysDについてこの先は詳しく書いていきます。
2.受講したやつはどんな内容か
enPiT BizSysD
PBLと授業の組み合わせで構成されていて、比率としては圧倒的にPBLや演習が多い内容になっています。 授業として受けるのは録画した映像授業(アジャイル開発に関する)1科目で、それとは別でgitに関する演習を行います。 夏休み期間中には合宿(静岡)を行い、実際にアジャイル開発やそれに必要な知識を学びます。 その後はチームでのサービス開発、提供を行います。
3.講座の一連の流れ
3.1 申し込み
受講を希望するときは自分で申し込みます。 開講する学校によって募集時期等は異なるので希望するときは公式サイトを見ておくといいと思います。
今回自分が受講した産業技術大学院大学のenPiTは5~6月くらいに募集がありました。(正確な日付は書類確認して訂正します。)
そこで、志望動機や担当する学校の教員からの推薦をもらったりして、願書を作成します。作成した願書を事務局に提出したらあとは合否の判定を待ちます。
合否にかかわらず連絡が来るので後は事務局の方の指示に沿って事務的な手続きを進めていきます。
3.2 映像授業受講
受講が決まるとまずは、映像で配信されている授業を受講します。
この授業はアジャイルとはどういったものであるかを解説する授業になっています。アジャイルを含めたプロダクト開発手法の歴史などを幅広く扱う内容の映像授業を受講して、テストをその都度受けます。合格点になると修了証がもらえるのでそれを事務局に提出します。
これをクリアしないと後述する合宿に参加できなくなります。
3.3 夏合宿
この合宿は様々な拠点で開催されているenPiTに参加している学生が集って、アジャイル開発について学ぶイベントです。静岡県の合宿施設を使って5泊6日で行われました。この中では最終的に一緒に開発をするチームと関係無しでその時その時でチームを変えて課題に挑戦します。
映像授業で見た内容の振り返りをしながら実際に体験して身につけていくことができました。 (コミュ力大事だなぁと思いました。)
3.4 琉球大ミニキャンプ
これは、沖縄に行って実際に開発をしていくチームのメンバーと開発を進めていく上での組織づくり、実際に作るものの決定や1スプリント目(開発期間)をこなしてきました。 特に今回は2スプリント目からはリモートでの開発になることもあり、組織づくりは結構重要でした。 コミュニケーションをとるのに使うツールや、タスク管理の方法、開発するときのことなどいろいろなことをしっかり決められたのは良かったです。
3.5 開発期間
その後は実際のプロダクトの開発を行っていきます。この期間は週に1度デモを行って、どのようなことが新しくできるようになったか、次のデモまでにどんな作業をするかの報告をします。
3.6 成果報告会
開発期間全体を通しての成果を報告するイベントです。 各グループが、どのようなものを開発したかや、どんなところで苦労したかなどの発表、ポスターセッションでの評価を行う先生方との質疑応答などをやります。 終わった後は開発全般の振り返りや、enPiTとしての様々なイベントについての振り返りをしました。 後は最後に交流会をしました。
4.一人振り返り
YWTを用いた振り返りを一人でもやろうかなと思います。 成果報告会とかを過ごして、一夜明けて思うこととかもある気がするのでちょっといろいろ書きます。それぞれ5分を目安に上げて、内容をまとまりに分けています。
まずはY(attakoto)
- コミュニケーション
- いっぱい話した
- 友達増えた
- ご飯食べに行った
- 開発
- その他
- 高専からの参加1人目になった
- めっちゃ移動した
次にW(akattakoto)
- チーム
- メンバーみんな優しい
- できるところを補い合いながら開発できる
- 共通認識はすごい大事
- 沖縄の人お酒強い(気がする)
- 開発
- 成果が必ずできる
- リモートでやるの難しい
- githubはすごい便利
- レビューを反映してどんどん良くしていく
- その他
- 5年でやるの辛い
最後はT(suginiyaritaikoto)
- チーム
- 全員リモートとかでやってみたい
- 全員同じところにいる状態でやってみたい
- 開発
- バックエンドもうちょっと触りたい
- スマホサイトから実装
- デザイナーとコーダーを完全に分けて実装
- モブプロのドライバー
- 時間に余裕を持った開発
5.感想
一人振り返りしたのにまだ言うかって感じあるけど
最初の一人になれてよかった
まずはこれが大きいです。前例がないのでどう動いたらいいかさっぱりわからない状態でもあったのですが、逆に考えれば、ある程度は自分で動きやすいようにできました。仙台高専からの参加ってだけじゃなくてリモートでの参加もはじめてのことだったので、先生方の多くのサポートも頂いて、進めることができました。学生も含めた全体の振り返りでもあった話なのですが、このenPiTの運営方法についてもアジャイルな考え方を持って工夫されています。そういう意味では高専からの参加・リモートでの参加方法を確立していくための1スプリント目をやったって言うことにもなります。
いろいろな人との出会い
夏合宿のときには今回参加した琉球大学enPiTのみなさんだけでなく、他の主催校に参加している人ともチームを組んで活動をしました。その経験は100%学校にこもってたらできない経験でした。一人で行ったこともあっていろんな大学の人と話すことができたのはとても良かったです。
琉大生がみんな優しかった
本当にみんな優しかったです。中間発表前であまり作業できなかった時期にもそっち頑張ってって言ってくれたり、一人いきなり来たわけわかんないやつをちゃんとチームメンバーとして入れてもらえてすごく嬉しかったです。琉大に混ざってできて本当に良かったです。
最後に
最後になりますが、はじめての高専生の参加にあたり、事務手続きだけでなく参加チームの調整までしていただいた、産業技術大学院大学・琉球大学両校のenPiT事務局の皆様、ご指導いただきました先生方、そして、琉球大学のenPiT参加学生の皆様、とくにグルクン侍のみんなには厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
イカれたチームメンバーでよかった!!!!いええええええええええええええええええええい